請負工事成績評定要領の見直しが関東地方整備局が中心となって行われてきましたが、新しい要領が公開されています。
主な改正内容は、以下の通りです。
国土交通省報道発表資料より
1)評価段階の細分化
これまでの5段階評価(又は3段階)では、一段階評価が異なることによる評定点の差異が大きく、特定の段階の評価に偏る傾向がありました。このため、評価段階を細分化し、きめ細やかな評価を行えるように変更しました。(技術検査官:出来形、品質 5段階→7段階、総括技術評価官:地域への貢献 3段階→5段階)
2)評点配分の見直し
一部の考査項目については、評価が特定の段階に偏っていました。このため、バラツキが少ない考査項目の配点を減じ、バラツキの大きい考査項目の配点を増やしました。
3)「高度技術」の見直し(「工事特性」に変更)
都市部での工事や、期間が長い工事、維持工事は安全の確保や各種調整等について困難であることが想定されるので、その履行が的確に行われた場合に、より積極的に評価することが望まれています。このため、[1]特異な技術といった観点から施工困難等の工事特性への対応を評価する観点に評価対象項目の記述を見直し、[2]「高度技術」から「工事特性」に名称を変更、[3]より広い視野からの評価とするため評定者を主任技術評価官から総括技術評価官へ変更しました。
4)技術提案履行の確認評価
現行の成績評定要領策定時(平成13年)に比べて、総合評価落札方式が大幅に普及していること、技術提案の履行状況を以降の工事発注へ活用することが望まれていることから、検査時に技術提案の履行状況確認を行う項目を追加しました。
要領は下記からダウンロードすることができます。
国土交通省-技術調査関係-積算基準等-工事成績・施工基準関係
[H21.3.24]請負工事成績評定要領の運用の一部改正について(PDF) 1.通知文 2.別添(評定実施要領関係) 3.別添(通知実施要領関係) 項目別評定点の配分は以下のように変更となりました。 1.施工体制 施工体制一般 3.2→3.3点 施工体制-配置技術者 3.8→4.1点 2.施工状況 施工管理 11.7→13.0点 工程管理 9.3→8.1点 安全対策 10.7→8.8点 対外関係 3.4→3.7点 3.出来形及び出来ばえ 出来形 13.9→14.9点 品質 15.9→17.4点 出来ばえ 8.5→8.5点 4.工事特性(旧:高度技術) 7.8→7.3点 5.創意工夫 5.4→5.7点 6.社会性等 6.4→5.2点 7.法令遵守等 「工事事故等による減点」と「総合評価による減点」 |