西の河原公園を流れる湯川は、草津の温泉がそのまま流れ込んでいます。
西の河原公園1西の河原公園2

ご存じの通り、草津温泉のpHは2〜3という強酸性で、釘も溶かすことができます。
湯畑1 湯畑2
白根山は硫黄を多く含んだ火山で、しみこんだ雨水が強酸性の水として、温泉や河川に流れ込んでいます。以前は、魚も住むことができない「死の川」と言われていたそうです。 
また、八ツ場ダムが完成したら、この水を浄水したものを飲むのかなぁと言う話しがとなりから聞こえてきました。実は八ツ場ダムの完成に係わらず、少なからずともこの温泉水を東京圏の方は口にしています。

湯川は利根川水系の吾妻川に流れ込むため、強酸性のままでは、農作物や飲料水に影響があります。そこで、白根山から流れる湯川の他、谷沢側・大沢川には、毎日60tという量の石灰水が投入され、河川の水を中和しています。
中和のしくみ
品木ダム水質管理所より http://www.ktr.mlit.go.jp/sinaki/index.htm
水質管理所

さらに、下流側には、品木ダム(上州湯ノ湖)と言うダムがあります。このダムは、通常のダムの目的とは異なり、河川水を中和したときに発生する中和生成物を沈澱させるためにつくられました。
品木ダム12 品木ダム11
色はエメラルドグリーンで、沈殿物などの堆積物を浚渫する工事が行われています。
品木ダム06 品木ダム05

品木ダムに掲示してある看板を読むと良く分かります。
品木ダム09 品木ダム08
品木ダム10 品木ダム07

上流側から眺めると、きれいに色が変わっているのが分かります。
品木ダム15 品木ダム16