2008/07
海上工事を行う際には、工事であれば工事許可申請書、調査などであれば作業許可申請書の届け出が海上保安部に必要となります。
工事許可申請書の流れについて、ざっとですが書かせていただきます。
許可がおりるまでには1ヶ月程度かかりますので、契約後には速やかに作成し、申請する必要があります。
しかし、実際作業を行う業者と打合せを行わないと、書けるものでもありませんので、難しいものです。
では、流れをざっと書かせていただきますが、あくまでも一つの例ですから、地域などによっても変わることをご了承ください。
1.許可申請部署に挨拶と書き方を確認
まずは、許可申請部署(航行安全課や安全課など)に工事概要を持参して、ざっとした工事の説明と、許可申請の書き方を教わりましょう。書き方については、プリントしたものを用意してあると思います。
以前に提出したファイルなどを持っていても、書き方や章立ての順序が異なることもあるので、聞いた方がよいでしょう(様式も変更になっている場合もあります)。
2.工事許可申請書を作成
書き方を良く読んで、申請書を作成します。施工計画書とラップする内容は多いですが、提出する目的が異なりますので、全く同じではありません。また第9号様式はこちらからダウンロードができます。船舶調書を忘れずに。
3.許可申請書を提出
工事許可申請書を提出します。ホッチキス止めでも構いませんが、やはりファイルに綴じ、タイトルや業者名を書いた方が印象はよいでしょう(1部は保安部での回覧用として外される場合もありますが)。
目次やページ番号、中表紙も忘れずに。通常は2部提出です。
また、9号様式には、連絡先を忘れずに(申請は契約者印ですので、提出者の連絡先を書きます)
提出時に、中身をざっと確認してくれますので、修正があれば直して数日中に差し替えます。
4.修正依頼や確認事項の連絡
許可がおりる1~2週間前になると、内容の細かい確認や修正の連絡があります。また、ボールペン書での修正でも可能な場合があるので、印鑑を持参しましょう。
5.申請書の受理
内容の最終チェックが完了すると、受領するように連絡があります。印鑑を持参して取りに行きます。各船舶などへコピーを常備する必要がありますので、コピーを行っておきましょう(なるべくA4のみで作成しておくと便利です)。
以上で終わりですが、着手時後速やかに着手届、完了時には完了届を提出します。変更時や船舶追加時にも届け出が必要です。
海上工事も御安全に!
工事を開始する際に安全祈願をするかたはまだまだ多いのではないでしょうか?また、現場事務所に神棚を奉る方も。
安全祈願の方法(段取り方)などをまとめて見ました。
1.神社へ予約
工事現場付近の氏神様を見つけ、予約しましょう。
地元の神社は地元の方に聞くか、先行工事の関係者などに聞くと良いでしょう。
神社への予約は、電話でも可能です。
工事の安全祈願を申し込み、日時を伝えれば、可能かどうか教えてくれま。
その暦日が、安全祈願に適しているかも見てくれると思います。
2.工事概要の連絡
安全祈願の際は、工事名や会社名、工期などを読み上げますので、その情報を事前に提出しておく必要があります(難しい漢字はフリガナも)。
3.初穂料と奉献酒、玉串
安全祈願祭代として、初穂料を用意する必要があります。
企業の場合はいくら以上と教えてくれる場合が多いですが、わからない場合は直接いくらぐらいにすればよいかを聞いても問題ありません。
また、奉献酒を用意すると良いでしょう。通常は2本を縛ってくれます。酒屋で奉献酒用と伝えればのし紙も用意してくれます(企業名も書いてくれるでしょう)。
当日の玉串についても、誰が行うか決めておく必要があります。通常は3本までですが、本数も神社に事前に確認しておきましょう。
4.当日
当日を迎える前に、念のため確認を行っておくと良いでしょう。
また当日は初穂料と奉献酒を忘れずに。
玉串をお願いする方は最前列に。玉串の際は、代表の方と一緒に参拝する方を読み上げると親切です。
安全祈願が終了すると、御神酒と御札などを頂きます。これらを現場事務所の神棚に飾ると良いでしょう。
またお神酒は、現場着手前に、塩などと一緒に現場の四隅にまくと良いでしょう。
5.神棚の飾り方
神棚の飾り方はさまざまなサイトに掲載されています。
神棚の方向と奉る場所に気をつければよいと想います。
参考まで、いくつかのサイトを紹介いたします(Google検索順)。
http://www.mitsukane.com/kamidana.html
http://www.asokagu.com/kamidanakazarikata.html
写真は、まだお札を奉っていませんので、蓋が閉まっていますが、奉納後は米や塩・酒を入れ、蓋は横に置いておきます。
1年を経過した建設ブロガーの日ですが、今回のお題は七夕にちなんで「私が短冊に書きたいこと」です。
短冊に書きたいこと、やはり現場の安全でしょうか。
いくら安全に気をつけて設備や注意を呼びかけていても、タイミングの悪さで起こってしまう事故もあります。
良いものを作り上げても、事故が起こってしまうと大きな減点になってしまいますし、皆が悲しい思いをします。
常日頃、安全に対する啓発や設備・環境の充実も必要ですが、悪いタイミングが起こらないことを切に願いたいと思います
<(_ _)>