現場主義(建設現場情報サイト)

建設業に携わる人間として、現場主義をモットーに
現場に役立つ情報(品質・環境・安全・ISO・DX・iCon・IT・ICT・CALSなど)を中心に、様々なことを発信しています。

2015/07

[朝礼一言]慣れた作業手順を見直す月末

今朝の朝礼でのひとこと、安全指摘事項。
朝礼での一言

昨日、500ミリリットルのペットボトルの水を素早く飲む光景を見ました。ものの3秒くらいだったでしょうか。
こつは、出てくるのを飲むのではなく、ペットボトルをつぶして口の中に押し込むという感じでした。そのためにも、ペットボトルが柔らかい水、い・ろ・は・すを使っていました。

やはり、コツとやりやすくするための工夫が見られます。ただ、当たり前のようにしていることが、もしかしたらずるいと思われるかもしれません。

現場での作業も、なれた作業が多くあります。そして、作業している皆さんは、その作業においては、プロ集団なのです。

なれた作業を継続していると、つい手を抜いたり、確認を怠ったりしてしまうこともあります。
月末である今日、もう一度作業手順が適切で、違法行為や確認不足がないか、確認してみてください。

[朝礼一言]作業状況を予測して安全設備・保安設備は先手で設置

おはようございます、本日の朝礼での安全指示事項は、安全設備・保安設備についてです。
朝礼での一言

例えば、段差が出来てから法肩明示をしたり、開口部が出来てから手摺りを設置したり、吊荷を吊ってから旋回半径内立入禁止措置を行ったりするのでは、センスがありません(すでに法違反も犯しています)。

作業手順、作業計画の立案の時点で、必要な安全設備・保安設備を確認し、設置するタイミングが遅くなることがないよう、事前の準備が必要です。

以前の現場でも指摘したことがありましたが、昇降設備は完成時に付けるものではなく、昇降が必要になる前には設置しなければなりません。後手後手になる前に、きちんとした計画の立案と事前の準備を「きちんと」行いましょう。 

移動式クレーンの荷を吊ったままでの走行について

クレーン規則上には吊荷走行についての明確な記載はないようですが、昭和50年の労働省通達に基づき安全上原則禁止となっています。
(中災防サイトより)
昭和50年4月10日 基発第218号「荷役、運搬機械の安全対策について」
第2 個別事項
4 移動式クレーン
(3) 作業方法
へ 荷をつって走行することは,原則として禁止させること.

ここで、「原則」とあるので、除外条件を調べてみますと、(一社)日本クレーン協会のサイトに以下の様にあります。
・クローラクレーンのつり荷走行時の安定に関する指針(JCAS 2002-2002)
 移動式クレーンのつり荷走行は、原則として禁止の通達(昭和50年4月10日基発第218号)が発出されています。臨時的で短期間の作業、代替の方法が確立されていない場合等、やむを得ない理由によりこの作業を行う場合には、つり荷走行時の定格総荷重を低減し、使用条件に制限を加えクローラクレーンの安定を図る必要があります。 
 本指針は定格総荷重の低減方式や走行速度、ジブ長さ、路面状態及びつり荷の高さなどの使用条件について規定したものです。
 JCAS 2002-2002
・ホイールクレーンのつり荷走行時の安定に関する指針(JCAS 2003-2002) 
 従来から,ホイールクレーンは定置づりでの性能だけでなく,つり荷走行での性能を定めていました.しかしながら,日本においては,つり荷走行性能を定める公的な基準はなく,製造者が独自の基準でつり荷走行性能を定めていました.一方,ISO 4305 では,移動式クレーンは,つり荷走行が行われるという前提で,つり荷走行時の条件を規定しています.これらを参考にホイールクレーンについての前記と同じ内容を規定したものです.

各指針を転載することはできません(定格総荷重、走行速度、路面の状況、吊荷の高さなどが書かれています)が、下記サイトから購入が可能です。しかし、基本は原則禁止に従うべきでしょう。

吊り荷走行時の定格総荷重表が掲載されている場合もあります
(コベルコのサイトより)

[朝礼一言]通勤災害防止のため「ながら運転」の禁止、余裕を持った運転を

朝礼での一言(安全指示事項)
朝礼での一言

最近、通勤時の交通事故が増えています。
まず、走行中の「ながら運転」は行わないように。
スマホいじりや携帯電話での通話はもちろんですが、
走行中に缶コーヒーを飲んだり、タバコに火を付けたり、ナビを操作する行為も「ながら運転」になり、交通事故につながった事例があります。
赤信号の停止時まで待つか、高速なら休憩所に入るなどの措置を取るよう心がけてください。

また、世間では学校が夏休みに入り、夏期休暇を取っている会社の人もいます。
高速道路だけでなく、一般国道でも、サンデードライバー的な人の運転も増える時期です。
運転に慣れていない車もいますので、より一層の注意が必要です。
1秒1分を急いだあげく、1時間1日、下手をすれば一生を無駄にする可能性もあります。
常に、ゆとりを持った運転を心がけてください。

[朝礼一言]違和感を感じたら一度作業をストップ

朝礼での一言を書いてみます。
朝礼での一言

調布飛行場での小型機墜落事故のニュースが幾度となく放送されています。
この飛行場は、東京都港湾局が管理し、東京の離島である三宅島や神津島などの定期便として、19人乗りのプロペラ飛行機が運航されています。
調布飛行場

今回は個人の小型飛行機と言うことですが、テレビでは、それでも100以上の項目のチェックを行ってから飛行を行うとされています。

そして、目撃者がみな口にしていたのは、「なにか変だった」、「いつもより低かった」、「違和感を感じた」等のコメントでした。

これは、現場でもある話しです。
同じように始業前点検を行ってから作業を始めますが、作業の途中でなにか違和感を感じたら、そのまま作業を続けるのではなく、やはり一度作業を止めて、確認を行ってから、次のステップに進むことが大事です。

これは、機械だけでなく、作業されている方々皆さんの身体も同じことなので、違和感を感じたら作業をストップしてチェックをかけてください。


 
プロフィール

山政睦実

建設業に携わり、現場の支援業務を行っています。
現場主義は、なるべく過去記事も整理しておりますが、古い内容が記載されている場合もございますので、確認をお願いいたします。

Since 2004.11.30



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