現場主義(建設現場情報サイト)

建設業に携わる人間として、現場主義をモットーに
現場に役立つ情報(品質・環境・安全・ISO・DX・iCon・IT・ICT・CALSなど)を中心に、様々なことを発信しています。

2024/04

i-Construction 2.0 とは? まとめてみました

「i-Construction 2.0」を策定しました
〜建設現場のオートメーション化による生産性向上(省人化)〜

【3本の柱】
1.施工のオートメーション化
2.データ連携のオートメーション化(デジタル化・ペーパーレス化)
3.施工管理のオートメーション化(リモート化・オフサイト化)

i-Con2-01

【3本の柱に対する課題と取組事項】
1.施工のオートメーション化
i-Con2-02i-Con2-08
(課題)自動施工技術は開発途上で導入は限られ、基準類が未整備
・自動施工の環境整備:安全ルール策定、基盤整備
・遠隔施工の普及
・データ集約・活用:施工データプラットフォーム整備
・ICT施工の原則化
2.データ連携のオートメーション化(デジタル化・ペーパーレス化)
i-Con2-03i-Con2-16
(課題)各段階での必要データが不明、2Dと3Dが連動していない
・BIM/CIMによるデータ連携
・3Dモデルの標準化、契約図書化:関係団体と連携
・デジタルツイン活用:データプラットフォームの改良
・施工データの活用:電子納品保管管理システム改良等
・データ活用による書類の削減:ASP拡充
3.施工管理のオートメーション化(リモート化・オフサイト化)
i-Con2-04i-Con2-22
・リモート監督検査:中間・完成検査への拡充、カメラによる出来形検査の拡充・精度向上
・ロボットによる遠方施設の点検
・高速ネットワークの整備:発注者側ネットワーク網の高速化
・プレキャストの活用:VFM(ValueForMoney)価格から価値へ
・屋外作業のリモート化・オフサイト化:先進技術の積極的な活用

【目指す目標】
・省人化(生産性の向上):2040年度までに生産性1.5倍以上向上(2023年度比較)
・安全確保:建設機械の自動化・遠隔化により人的被害リスクの低減
・働き方改革と多様な人材の活躍:働く環境の改善、資料作成時間の削減
・給与がよく・休暇が取れ・希望がもてる(新3K)の実現

時間外労働の上限規制、各規制に休日は含む?含まない?

2024年4月から建設業にも時間外労働の上限規制が始まり、下記のような分かりやすい資料が掲載されていますが、いまいち伝わりにくくなっています。
建設業の時間外上限規制
001116624.pdf (mhlw.go.jp)

要するに特別条項をつかっても、
時間外労働が年720時間以内
時間外労働休日労働の合計が月100時間未満
時間外労働休日労働の合計について、2〜6ヶ月平均80時間以内
時間外労働が月45時間を超えることができるのは年6回まで

ここで分かりにくいのは、休日が含む場合と含まない場合。
(休日とは会社が定めた法定休日で一般的には日曜日のみ)

上限規制の月45時間&年360時間も休日労働は含みません。

また、残業がつかないような管理職は36協定に該当しないので、無関係となります。
プロフィール

山政睦実

建設業に携わり、現場の支援業務を行っています。
現場主義は、なるべく過去記事も整理しておりますが、古い内容が記載されている場合もございますので、確認をお願いいたします。

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