CALS/EC 2006 シンポジウム パネルディスカッション
「受発注者双方のメリットを生むCALS/ECの仕組みと運用のゆくえ」
を聴衆して参りました。

ディスカッション参加者は、
 国土交通省大臣官房技術調査課課長補佐
 大阪府土木部事業管理室参事建設CALSグループ長
 (社)日本土木工業協会CALS/EC部会部会長
 (社)建設コンサルタンツ協会情報部会CALS/EC委員会CAD専門委員会委員長
 (社)全国建設業協会CALS/EC情報交換会委員

パネルディスカッション








ディスカッションの前に、各メンバーから数分程度の講演がありましたが、その中で、国土交通省大臣官房技術調査課課長補佐より、CALS/ECの次期アクションプログラムの紹介がありました。
内容は変更の可能性があるとはいえ、かなり明確化されてました。

ディスカッションそのものは、CALS/EC全体についてというより、電子納品(情報共有)についてといった感じでした。

話の中心は以下の2点、
1.維持管理フェーズでのデータ利用を明確化し、電子納品の目的を再考する。
2.目的をしっかり持って、現場が役立てば、自ずと利用が進む。
といった感じでした。
最後の方に、電子検査についてディスカッションされていましたが、このディスカッションで時間を割くような内容ではありませんでした。

詳細として、1.は、
現在のプロセスのとらえ方が、設計・施工のみであるため、目的が明確化されていない。
社会資本の維持・管理を含めたライフサイクル全体を考え、その目的を明確化する必要があるといったことであった。

2.は、
現在の要領・基準が、その目的に沿っていないため、現場で苦労してデータを作成しても、やりがいがない。
2重・3重提出があとをたたず、電子納品しても、担当者がCDの中身を見もしない、などがあるため、確かに現場としては、無意味な物という認識が多い。
工事を施工している業者のうち、ほとんどを占めている中小企業の現場でも、目的が明確化され、やりがいが出れば、現場のCALSも進むという意見であった。

他業種のように、建設業はこの10年、生産性が上がっていないため、このCALSによって、生産性を向上させる必要がある。

ディスカッションの中で、当ブログの標題でもある「現場主義」という単語が、数回、登場しておりました。
私個人の意見としても、まさにこの「現場主義」で、このCALSに携わる、多くの人間は「現場」なのである。現場が止まれば全てが止まる。
理想と現実、このかけ離れを問題として、現実に近い理想を明確化し、その理想に現実を近づけて行くことが、問題解決となるのではないかと、個人的に思います。