土木現場でも有効に利用することができるフリーの三次元CADソフト「Googleスケッチアップ」の簡単な使い方を不定期更新でご紹介しています。
第2回目、AutoCADの平面図ファイルをインポート
土木工事の場合は通常、平面図があるため、この平面図をSketchUpの平面(床の部分)に取り込み、その上をなぞって構造物を書くと簡単に3次元モデルを寸法通りに書くことができます。
土木技術者のためのGoogleスケッチアップ入門、第2回目の今回は、AutoCAD図面ファイルをインポートする方法を紹介します。
ツールバーの「ファイル」→「インポート」を選択し、ファイルの種類を「ACAD Files (*.dwg,*.dxf)を選択します。


後は、取り込むAutoCADやDXFのファイルを指定するだけです。

これで、床の部分に図面が取り込まれますが、尺度があっていない場合があるので、尺度の確認及び変更が必要です。

ツールバーの左から8番目にある「メジャー」をクリックし、寸法を確認することができる2点をクリックします。


今回の場合、10500mm(10.5m)の部分が、右下の寸法値を見ると、105000mmになっているのがわかります。
ここで、ステータスバー(下側)を見ると、「モデルのサイズを変更するための値を入力してください。」と表示されていますので、「10500」と入力し、エンターを押します。


「モデルのサイズを変更しますか?」と聞いてきますので、「はい」をクリックすると、尺度が確定されます。他の寸法もメジャーで計測し、誤差がないかを確認すると良いでしょう。
次回は、この平面図から橋脚を簡単に書いてみたいと思います。

今回使用した構造図は、こちらからダウンロードできます。試しに使用してみてください。
過去記事
第1回目、Googleスケッチアップのインストール
コメント一覧 (4)
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- 2011/01/23 15:30
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米国のプラント屋でAutoCadとSUで参考になる絵を描いている人が居ます。重いSUのファイル処理のUtubeもあります。URLは下記です。
http://stangl.com/projects/
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- 2011/01/23 19:27
- 浜口様、コメントありがとうございます。
私のプラントの仕事に携わったことがありますが、プラント設計では3次元が以前から標準的になっていたことを覚えています。ただソフトが高すぎて、下請業者までは手が出ないと聞いていました。SketchUpでも同じように利用することができれば、現場に近い存在になりますね。
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- 2011/01/23 20:45
- 返事、有難うございます。
SketchUpを現場の末端でも使えるようにしようじゃあないですか。このソフトは価格、操作性でジョブの全員でデータの共有が可能です。
設備の機器類、プレハブ配管にはAutocadとSketchUp
は必須です。下請けからの電話問い合わせが半減した経験あります。3Dは図面の必須ですね。配管の斜交図は不要になりますね。
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定年延長の3年で3D、CATIAをやりましたが、これが高価で、ジョブの上下流でデータの共有が不可能でした。SUを見つけてこれで配置・機器・配管図まで描きました。客先でも、現場のノートPCでも
チェック可能になり 3Dがグット身近になりました。