2012年4月から、屋外でアーク溶接する作業でも防塵マスクの使用が義務付けられましたが、防じんマスクなら何でもよいというわけではありません。

屋外で金属をアーク溶接する作業等が呼吸用保護具の使用の対象になります(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/120308-1.html

防じんマスクにも区分や種類があることをご存知でしょうか?
少しまとめてみました。

防じんマスクには、
使い捨てタイプ(D)の、DS1〜DS3、DL1〜DL3
フィルタ取り替えタイプ(R)の、RS1〜RS3、RL1〜RL3

があります(左:フィルタ取り替え型、右:使い捨て型)。

ここで、真ん中の「S」と「L」は、測定方法の違いで、
オイルミスト等が混在する場合は「L」タイプ、混在しない場合は「S」(どちらでもよい)とされています。
(機能的にはL>S)

さらに、末尾の数字、1〜3は、粒子捕集効率(マスクを通さない割合)で、
1:80.0%以上
2:95.0%以上
3:99.9%以上

になります。

溶接作業など、金属ヒュームを含む場合(溶断や溶解等)は、95%以上の捕集効率とされていますので、最低でも「DS2」以上(オイルミスト等が混在しない場合)となります。

サンダーやグラインダー作業の場合は、最低の「DS1」以上(オイルミスト等が混在しない場合)となります。


その他についても、3M社のサイトがよくわかりやすくまとめられています。
http://www.mmm.co.jp/ohesd/support/sup05.html