2012年2月に発生した死亡5名を出した海底トンネル崩壊事故。
トンネルを覆うコンクリートパネル(セグメント)が壊れて、トンネルと立坑に海水が入ってきたと言う事故。
最近シールドの陥没事故が多いですが、技術者の対応にも少し問題があるのかもしれません。

Wikipedia「倉敷海底トンネル事故」
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%80%89%E6%95%B7%E6%B5%B7%E5%BA%95%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB%E4%BA%8B%E6%95%85

詳細な事故調査報告は厚生労働省からも公開されています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000128239.html

報告書からの抜粋ですが、そもそも設計ラインから20cmもずれていたそうです。この時点ですでに?、と言う感じですね。
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そしてそれを戻すのにマシンは曲げますが、セグメントは曲げてなかった(テーパーセグメントを使わなかった)ために、マシンのテールとセグメントがぶつかっていた(競っていた)ようです。

様々な要因が重なって最悪な事態になりましたが、せめてマシンとセグメントがぶつからずセグメントに変な力が加わらない状態(テールクリアの確保)であれば、防ぐことができたのかもしれません。

尊い命、これ以上犠牲者がでないためにも、万全の体制を気しながら施工は進めなければなりません。現場監督は、職人さんたちだけでなく、その家族も預かっていることを考えながら。


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