現場主義(建設現場情報サイト)

建設業に携わる人間として、現場主義をモットーに
現場に役立つ情報(品質・環境・安全・ISO・DX・iCon・IT・ICT・CALSなど)を中心に、様々なことを発信しています。

建設DX・i-Con・CIM・情報化・CALS

2024年4月から、監理技術者制度運用マニュアル改正、バックオフィス対応も

2024年3月26日に「監理技術者制度運用マニュアル」を改正され、同年4月1日から施行となりました。 監理技術者等を支援する者の拡充

主な改正はサイトのとおり下記の内容です。
1.専任工事において、監理技術者等が現場を不在にする際の合理的な理由等を明確化
(1)不在にする合理的な理由の例示※追加
   ※働き方改革の観点を踏まえた勤務体系、当該工事の書類作成等
(2)不在にする際の対応見直し(短期間の際は、適切な施工体制確保を前提に発注者等の了解を不要)
(3)不在の際の適切な施工ができる体制確保の例示 ※追加
   ※リアルタイムの映像・音声による通信手段の確保(遠隔施工管理)等
2.監理技術者等を支援する者の配置の推進

この中の監理技術者等を支援する者の配置について、
【いままで】
・大規模工事現場等については、
・支援する他の技術者を同じ建設業者に所属する技術者の中から
とありましたが、
【今回の改正】
・大規模工事現場等は削除
・主任技術者または監理技術者と主任技術者の追加
・支援する技術者その他人員を配属
と変更になりました。
新旧表

これはバックオフィス支援を示しており社内・社外を問わないと言うことになります。
もちろん、あくまでも支援であり、主任・監理技術者の役割に変わりはないとされてもいます。


i-Construction 2.0 とは? まとめてみました

「i-Construction 2.0」を策定しました
〜建設現場のオートメーション化による生産性向上(省人化)〜

【3本の柱】
1.施工のオートメーション化
2.データ連携のオートメーション化(デジタル化・ペーパーレス化)
3.施工管理のオートメーション化(リモート化・オフサイト化)

i-Con2-01

【3本の柱に対する課題と取組事項】
1.施工のオートメーション化
i-Con2-02i-Con2-08
(課題)自動施工技術は開発途上で導入は限られ、基準類が未整備
・自動施工の環境整備:安全ルール策定、基盤整備
・遠隔施工の普及
・データ集約・活用:施工データプラットフォーム整備
・ICT施工の原則化
2.データ連携のオートメーション化(デジタル化・ペーパーレス化)
i-Con2-03i-Con2-16
(課題)各段階での必要データが不明、2Dと3Dが連動していない
・BIM/CIMによるデータ連携
・3Dモデルの標準化、契約図書化:関係団体と連携
・デジタルツイン活用:データプラットフォームの改良
・施工データの活用:電子納品保管管理システム改良等
・データ活用による書類の削減:ASP拡充
3.施工管理のオートメーション化(リモート化・オフサイト化)
i-Con2-04i-Con2-22
・リモート監督検査:中間・完成検査への拡充、カメラによる出来形検査の拡充・精度向上
・ロボットによる遠方施設の点検
・高速ネットワークの整備:発注者側ネットワーク網の高速化
・プレキャストの活用:VFM(ValueForMoney)価格から価値へ
・屋外作業のリモート化・オフサイト化:先進技術の積極的な活用

【目指す目標】
・省人化(生産性の向上):2040年度までに生産性1.5倍以上向上(2023年度比較)
・安全確保:建設機械の自動化・遠隔化により人的被害リスクの低減
・働き方改革と多様な人材の活躍:働く環境の改善、資料作成時間の削減
・給与がよく・休暇が取れ・希望がもてる(新3K)の実現

遠くに飛ばすことができるWi-Fiルーター

遠くまでWi-Fiの電波を飛ばしたい

そんなことが建設現場(特に土木工事)ではあったりします。
そこで試したのがこちらの機器。
ユビキティ


airMAX NanoStation M2
https://jp.store.ui.com/collections/operator-airmax-devices/products/nanostation2

電源のないところに防犯カメラを設置したい
400m先のソーラーパネル付きのWi-Fi防犯カメラとつなげてます。 

LiDARセンサーの成長が止まらない

レーザースキャンのできるLiDARセンサー
次々と新機種が搭乗していますが、小型軽量化、高性能が止まりませんね
(記事を暖めすぎてだいぶ経ってしまいましたが)

Livox AVIA
https://www.livoxtech.com/mobile/jp/avia

FullSizeRender
そして、こういったセンサーを組み込んだ製品も続々と

目まぐるしい今ですが、この記事を将来読んだときに、こんな時代もあったなぁと、懐かしく思える記事として残しておきます。



CPDS申請も可能、ICT施工eラーニング(九州地整サイト)

国交省九州地整のサイトでは、「ICT施工eラーニング」が公開され、初心者のために分かりやすく説明されています。

ICT施工eラーニング
http://www.ictc-e-learning.qsr.mlit.go.jp/
ICT施工eラーニング

また、全て見終わると、下記のような受講証明書が発行され、CPDS申請(4ユニット)を行うことができます。
受講証明書

1.i-Constructionの概要とICT施工
2.ICT施工導入による変化
3.衛星測位
4.3次元測量技術〜概要と無人航空機空中写真測量について〜
5.3次元測量技術〜レーザースキャナを用いた測量とTSを用いた測量〜
6.3次元設計技術
7.ICT建機の施工技術〜ICT建機の概要〜
8.ICT建機の施工技術〜ICT建機と導入メリット〜
9.3次元出来形計測技術
10.3次元データの検査・納品
11.ICT施工のまとめ


 
プロフィール

山政睦実

建設業に携わり、現場の支援業務を行っています。
現場主義は、なるべく過去記事も整理しておりますが、古い内容が記載されている場合もございますので、確認をお願いいたします。

Since 2004.11.30



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