現場主義(建設現場情報サイト)

建設業に携わる人間として、現場主義をモットーに
現場に役立つ情報(品質・環境・安全・ISO・DX・iCon・IT・ICT・CALSなど)を中心に、様々なことを発信しています。

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【遠隔立会】現場の遠隔臨場(国交省)遠隔確認(農水省)、いわゆる遠隔検査試行とは

遠隔臨場は「令和3年3月」の要領にて、いわゆる映像を残すことが削除されました。
基本的には、必要時に検査員側が必要な箇所をキャプチャ(静止画)するとなりました。

「建設現場の遠隔臨場に関する試行要領(案)」が2020年3月に国土交通省大臣官房技術調査課から出され、いわゆる立会をカメラ映像を通じてリアルタイムに遠隔に行うものです。
土木工事共通仕様書の「段階確認」、「材料確認」、「立会」に適用されます。

現場技術員が確認する場合は映像と音声の録画を必要とし、現場技術員のPCにて録画し、情報共有システムに保管するとされています(受注者は記録と保存を行う必要なく映像と音声を配信するのみ)。

システム構成例はこちら

機器の仕様についてはこちらに記載されています
令和2年度における遠隔臨場の試行について」(国土交通省)
・画素数640x480、フレームレート15fps(毎秒15フレーム)
・転送スピード 平均1Mbps以上
・機器の手配は基本的にリースとし賃料を計上(機器の対応年数で使用期間割合も記載)
記録した映像の編集管理について(記録は現場技術員が使用するPCにて)
・目的に照らして不要部分は削除可、コントラクト等の調整、キャプション等の追加
ASPに保管しない場合はCD-RかDVD-R、フォルダ構成(例)の提示あり
・記録ファイルはWindowsMediaPlayer形式(1ファイル500MB程度以下)
実施箇所一覧表をWord(原則)で作成し格納、ウイルスチェック

また、農林水産省からも遠隔確認として試行が発表されており、国交省とは一部異なります。
工事現場等における遠隔確認の試行について
・撮影する機器、映像を配信する機器、監督職員等が確認するモニタや記録する機器
 (農水省では監督職員等が記録できるモニタ機器も含まれます)
・解像度1280x720を基本(最低640x480)
・フレームレート30fps(最低15fps)
・マイク、スピーカーはモノラル以上(ステレオでなくても構わない)
・転送スピード 平均9Mbps以上(最低平均1Mbps)
記録した映像の編集管理について
・不要部分の削除や画像の鮮明化、見出し・説明挿入などの編集その作業の受注者への協力
・記録ファイルはWindowsMediaPlayer形式(1ファイル500MB程度以下)でCD-RかDVD-Rを基本
実施箇所一覧表をWord(原則)で作成し格納、ウイルスチェック
ファイル命名規則
国交省と農水省の大きな違いは記録者と編集者
記録者:(国)現場監督員PC (農)受注者(システムにて)
編集者:(国)記載なし (農)受注者への協力


iPhone・iPadでやろうと思えば、両者分の端末を用意し、ZoomやTeamsのレコーディング機能やFaceTimeなら画面キャプチャ機能を用いて録画、iMovieで編集して、最後にPCでWMVに変換(ファイル容量で分割も)。なんとなく画像の編集が面倒ですね。

結果的に、レコーディング(記録)までは現場で実施して、編集や納品作業は外注する、なんて感じになりそうですが。

現場監督は現場にいないとできない仕事だけする「ノンコア業務のアウトソーシング」

生産性向上策のひとつとして、現場監督の業務軽減を目的にしている活動を最近よく聞きます。

こちらは、三井住友建設さんの生産性向上策、現場ノンコア業務の集約効率化による生産性の向上
コアではないサブ的な業務は、支店などに配置した専任組織に任せてしまうと言う取組。
具体的な業務としては、
・「グリーンサイト」 〜協力会社招待から承認まで〜
・「施工計画書」 〜施工計画書の体裁整備とスケジュール管理〜
・「セレクト・オプション」 〜住宅内装変更工事の関連業務〜
・「内覧会・定期アフター」 〜内覧会・定期アフターに関する補助業務〜
記事では、さらに女性活躍の場にもなっているとあります。

日建連サイト:
専任組織『インフィルグループ』による現場ノンコア業務の集約効率化
https://www.nikkenren.com/sougou/seisansei/pdf/1548030530719/201901kenchiku_0009.pdf

また、以前にも紹介したことがありますが、
京都サンダー株式会社さんがすすめている「建設ディレクター」もそのようなことができる人材育成の場であり、また能力を持ち合わせる資格名となっています。

【建設ディレクター】https://kensetsudirector.com/
illust01
これから現場監督は、限られた時間の中で、高効率で業務をこなさなければなりません。そのためにもプロセスの細分化、そして切り離しが進められています。
いわゆる、「現場監督は施工管理に徹する」と言うですね。


生産性向上に何が必要か

i-Constructionの元、生産性向上が注目されていますが、さて生産性を向上(省力化)するには何が必要でしょうか。

・情報化施工
・スマホ、タブレット活用
・BIM/CIM(3次元CAD)
にとかく目が行きがちですが、それだけではないと感じます。
プレキャスト化、モジュラーコンストラクションにより、現場での作業が少なくなるのもひとつですが、

結局大事なのは、「今までの概念を取り払い、やり方を変えること」ではないでしょうか。

例えば、つくるものの形を変える
今までならあり得ないと思っていたことを成し遂げる

企業の大きさに合ったその企業なりのやり方がある!

中小企業には中小企業なりの戦い方がある!(下町ロケットより)

今さらながら「電子納品」とは、「電子納品の仕組み」とは

「電子納品とは」と検索をかけても概念的なものが多いため、具体的な電子納品の仕組みについて11年前にまとめたものを再掲いたします。

まず、電子納品成果品CD内部のフォルダ構成やフォルダ名は、電子納品要領ですべて定められていますが、電子納品作成支援ソフトが自動的に作成しますので覚える必要はありません。
電子納品の主要フォルダ構成

また、電子納品に含まれるファイルとして、大きく分けて、以下の通り3種類のファイルがあります。
電子納品に含まれるファイルの種類

ここで、聞きなれない「xml(エックス・エム・エル)ファイル」と「DTD(ディー・ティー・ディー)ファイル」がありますが、両者とも作成する必要はなく、電子納品ソフトが自動的に作成してくれますので、問題ありません。(「DTDファイル」は、正確には発注者が公開しているものを、電子納品ソフトが成果品にコピーします。)

例として、エクスプローラでPHOTOフォルダ内を見てみます。
PHOTOフォルダの中身
XMLとDTDがセットになり、指定されたフォルダ内に各ファイル(DRA:参考図、PIC:工事写真)が入っています。PICフォルダの内部は次の通りで、工事写真のJpegファイルが定められた英字のファイル名で入っています。
PICフォルダの中身
これら、英字のファイル名がつけられた工事写真や参考図ファイルの説明(各項目)がXMLファイルに記述されています。そして、このXMLファイル内の説明項目を定義しているのが、DTDファイルという仕組みです。

では、実際にXMLファイルの中身を見てみます。
XMLファイルの中身
電子納品支援ソフトで入力された各説明項目やその他ファイル情報が、DTDで定義づけされた順序で並んでいます。これら電子納品成果品をビューワで見た例が、次のようになりますが、XMLファイルの説明項目を用いて、工事写真と各説明項目を見やすいように配置していることが分かります。よって、電子納品要領に従って作成された電子納品CDは、対応しているどんなビューワを用いても見ることができます。
電子納品ビューワ
どうでしょうか?「電子納品って簡単な仕組みなんだ」と、ご理解いただけましたでしょうか。

日建連から生産性向上事例集

i-Constructionとして、業界をあげて省力化に取り組んでおりますが、
そんな中、日建連参加業者の生産性向上事例が掲載された事例集が日建連より公開されております。
seisansei_jireisyu_2017

刊行物詳細-生産性向上事例集2017
http://www.nikkenren.com/publication/detail.html?ci=281
 
様々な視点で幅広く書かれているので、ヒントを得ることができるでしょう。
プロフィール

山政睦実

建設業に携わり、現場の支援業務を行っています。
現場主義は、なるべく過去記事も整理しておりますが、古い内容が記載されている場合もございますので、確認をお願いいたします。

Since 2004.11.30






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